・ABOI(American Board of Oral Implantology) Review Course 2020に出席してきました。 (会場:フロリダ州 Orland Hilton、 期日2020年2月6日~8日)
年1回の米国(アメリカン)ボード主催のインプラント研修会が、オーランドで開催されました。昨年はシカゴでしたが、日本の学会の理事会と重なったため参加を断念しました。今回は新型コロナウイルスで、参加を取りやめようかとも思いましたが、出発時点で米国本土での感染者がほとんどいなかった?ことと、参加費・ホテル代・飛行機代もすべて支払った後でしたので、意を決して参加しました。
時差が10時間、ほとんど徹夜状態での参加です。
顔が疲れている???
この講習会、本来は今年の4月に実施されるABOI/ID試験(シカゴのアメリカ歯科医師会館での受験)の説明会と、基本的な知識の再確認ということで開催されるものです。
したがって、大部分の先生方は、米国インプラント界では最難関といわれているこの試験の受験準備のために参加されています。
また、少人数ですが、私のようにすでに試験に合格した有資格者の先生方も、知識の再確認と新しい知識習得のために参加されています。
朝8時から、夕方5時まで(昼食1時間)の1日計8時間で3日間の講義です。
毎日午後5時に講義が終わるはずなのですが、びっくりしますが写真のように質問者が殺到して、結局6時ごろにしか終わりません。
受験者の先生方は、合格に向けて必死です。2017年の自分を思い出します。
さすが、資格社会のアメリカです。その資格が、収入に直結する???
フロリダ州では、この資格(Diplomate of ABOI/ID)は、インプラント専門医として唯一、公に広告できる資格です。それが、Incentiveということでしょうか???
参加されている先生方の合格率は、例年からすると、多分半分もいかないでしょう?
頑張ってください!!!
全員の合格をお祈りします。
・AAID アメリカ口腔インプラント学会・第69回・年次学術大会が
Webオンライン会議で開催され(2020年11月11日~14日)、
International Dentist of the Year Award (賞)を 頂きました。
大変名誉なことですが、多分、私が優れているというわけではなく、
長年、日本から学会に通い続けているので、皆勤賞として頂けたものと思っています。
下記は、学術大会のサイトからカメラで撮ったものです。
下記、AAIDから頂いた受賞のビデオをuploadしたリンク先です。copy and paste でみられると思います。
https://www.dropbox.com/s/pu8f1ip1y457ppr/2020%20AAID%20Award.mp4?dl=0
普段の海外講演では、決して壇上で原稿を読まない私ですが、さすがに今回、老朽化した頭ではとても記憶できませんでしたのでDraftを読み上げました。
あとで、自分で見てみると、発音も今の若い人たちから見ると、本当に下手な英語ですが、何とか通じたようです。
多分???
このようなことは、最初で最後でしょうから、恥を忍んでUpしました。
・AAID(アメリカ口腔インプラント学会)認定資格取得のためのWritten Examination(筆記試験)が2020年12月に実施され、受験者8名全員が合格しました。
AAID(アメリカ口腔インプラント学会)認定NAGOYA Japan MaxiCourse 第5期が、今年11月に終了して、卒業生8名全員が、12月に東京・大阪で実施されたWritten
Examination を受験され、見事8名全員が合格されました。
過去のAIIの合格率は80%くらいでしたので、今回の100%合格は始まって以来の快挙です。
この試験、PC上で、すべて英語のmultiple choice 150問を4時間で解答するものです。
今年は教える私にとって、結構苦しい年でした。
主な理由は3つあります。
1. 近年、だんだん試験が難しくなってきている。
2. 日本でいうところの認定(試験)委員長が代わり、結構厳しそうな先生になった。
3. 特に2年ほど前から、マキシコースに対する評価が厳しくなってきた。
4. 結果、近年、マキシコース開催の施設数が減少してきている。特にアメリカ以外。
つまり、近年AAIDは、量(拡大)より質(選択)を重視するというように、明確に舵を切ったと私は解釈しています。
このことは、試験のレベルが上がるということです。
今だからこそ言えることですが、今年の試験の合格率は、ド-ンと下がるのではないかと内心覚悟をしていました。ド-ンと落ちれば、AIIのレベルが低いということが証明され、指導者の私の責任となります。最悪、他の国のようにマキシコース閉鎖も覚悟か!と思っていました。
今年、2月初めに、フロリダ州オーランド市で開催されたABOI review course 3日間コースに出席したのも、何を教えるべきかの再確認のためでした。
幸い、アメリカのコロナはまだ始まったばかりだったので、何とか無事に帰国できました。
実質の試験勉強は、2020年4月から始まりました。アメリカでの講習会資料を基に、A4で1,000ページ以上を配布し(すべて英語)、受験生に英語の勉強を兼ねて解説しました。
恥ずかしながら、私自身も結構わからないことが多かったので、解説資料作成には多大な時間を費やしました。老骨には結構きつかったです。
無事、2020年11月にコースは終了し、あとは試験結果を待つのみでしたが、正月を待たずして、100%合格という結果を得て、本当に、本当に自分の事のように喜びました。もちろん、受験生の先生方の努力と、加えてインストラクターの先生方、伊藤幸司先生、小松晋一先生、斉藤貴司先生、加えてその他の講師の先生方のご協力があってこその結果だと思います。チームの力です。有難うございました。感謝です。
次回のマキシコース第6期は、2021年4月に始まり、2022年11月に終わります。Written examination受験は、2022年12月になります。20カ月かかります。海外のコースでは、1年以内に終わりますが、AIIでは、20カ月です。これは、海外のコースでは、毎月3~4日間くらい連続して開催されますが、AIIでは、週末土曜の午後2時から始まり、翌日の日曜の午後5時までです。なぜなら、日本の開業医は、そんなに平日は休めないと思い、そうしました。それと、ただでさえ難しい内容で、しかもすべて英語です。そんなに短い期間では、マスターできません。故に、20カ月コースとなりました。
私の年齢的(体力的)な限界もあり、あと何年この体制を維持できるかどうかわかりませんが、参加希望者があれば、行くところまで行くしかないでしょう。
最後に、繰り返しですが2020年AAID-Written Examination受験者8名、全員合格、本当におめでとうございます。
“努力は、決して人を裏切らない!”です。 いい言葉です。
堀田康記