の野 真里果,堀田 康記
・AAID(アメリカ口腔インプラント学会)の年次総会が2024年11月13日~16日まで、アトランタ市の Hotel Hyatt Regency
Atlanta ,GA で開催され、当会からAssociate fellow試験に合格した5名の先生に、資格認定証が授与されました。
300時間の研修コ-ス修了、筆記試験、口頭試問試験に合格して、晴れてAssociate fellow of American Academy
of Implant Dentistry の資格を取得されました。
おめでとうございます。20か月間勉強され、努力した賜物です。
重ねて、おめでとうございます。
AAID元会長の Bernee Dunson先生との記念写真。
先生は愛知インプラントインスティチュートでの御講演のため、2015年に来日されています。
新しくAAIDの資格を取得された先生方の集合写真です。
愛知インプラントインスティチュートの先生も5名いますが、探すのは大変です。
現地での合格祝賀パ-ティ-です。やっぱり、アメリカはステ-キでしょう。正直、思ったよりおいしかったです。
食後のデザートはやっぱりAmerican sweetsでしょう。皆さん、ステ-キでおなかいっぱいですが、なぜか結構食べられました。日本とは、ちょっと違った味で、コ-ヒ-と相性が良くおいしかったです。甘い!!!!
すでに合格した先生も合流して、楽しいひと時でした。
・今年11月初旬に実施されたAAID(アメリカ口腔インプラント学会)Associate Fellow資格取得のための Written Examination
(筆記試験)の結果が出ました。
2024年11月初旬に行われたAAID Associate fellow筆記試験の結果が出ました。愛知インプラントインスティチュートの第8期Nagoya
Japan MaxiCourseから計9名の先生が受験されました。合格者7名、不合格者が2名でした。合格率77.8%でした。世界的に見れば、高い合格率です。
残念ながら、不合格の先生も、紙一重の差でした。次回は必ず合格すると思います。
合格された先生は、来年4月末から5月にかけて口頭試問試験があります。
それに合格すれば、来年11月にアリゾナ州フェニックスで開催されるAAID年次学術大会で資格認定証が授与され晴れてAAID・Associate
fellowとなります。
このコ-ス開催、3年ごとに全く新規の取り扱いとして再申請が必要になります。つまり、講師陣、カリキュラムなどが詳細にわたり最初からチェックされます。当然のことながら、前期の試験合格率が悪ければ、申請は却下されコースは開催できません。つまり、お取り潰しとなります。今まで、結構な数のコ-スがなくなっています。アメリカは、資格について厳しい国です。それゆえにその資格に価値があります。
来年は、第10期開催のための更新(新規)の書類を提出する年となります。
そもそもその更新(新規)の申請をするかどうかですが、なかなか体力的にも厳しくなっていますのでまだ決めていません。もし、アメリカの資格を取得したい先生がいらっしゃれば、やるつもりです。
来期の第9期は2005年4月スタ-トですが、今のところ参加予定者が4名だけです。そもそも営利目的ではありませんので、私の体力が続く限り頑張ります。勉強の資料がすべて英語ですので、参加の先生方のハードルも高く大変です。
グダグダ考えても仕方がないので、老体に鞭打って、いけるところまで行きますか!!!
最後に、第8期の先生で、筆記試験に合格された7名の先生方が、来春の口頭試問試験に全員合格され、晴れてA AID-Associate Fellow
の資格取得ができますこと祈念いたします。但し、大体口頭試問の合格率は80%です。どこまで行っても厳しいのがアメリカの資格試験です。だからこそ、価値があります!!!!
・2024年AII(愛知インプラントインスティチュート)の恒例の忘年会が11月30日に開催されました。
忘年会後の記念写真です。スイマセン!幹事の計らいで、爺さんの周りには華が必要ということで無理やり座って頂きました。恐縮です。
・久しぶりに国際誌に論文(Case Report)が掲載されました。
私の国際学会誌での最後の論文(Case Report;Int J Implant Dent. 2015 Dec;1(1))が掲載されてから9年が経ちました。今回、JOI(Journal
of Oral Implantology;アメリカ口腔インプラント学会誌)に、JOIにおいては20年ぶりの論文(Case Report)が掲載されました。まあ、この年になって今更という感じもしますが、とりあえずまだ現役で、日々インプラント手術を行っています。
このケースレポートは、上顎洞瘻孔閉鎖手術とサイナスリフトを同時に1回の手術で行った症例ですが、このような手術の報告は、PubMedとGoogle
Scholarを検索した限りでは3番目です。ただし、それらの報告は、初診から上部構造装着、その後の経過までの全過程は提示されていません。また、前者の報告とは異なった手術方法を取っています。今回の報告では、瘻孔部の骨欠損部をそのまま拡大してサイナスリフトを行ったのではなく、瘻孔部に隣接した部位にLateral
Windowを形成し、その瘻孔部とそのWindowを連結させる方法を取っています。このような手技は、検索した限りでは世界で報告例がありません。
特別なことを考えて手術したわけではなく、普通に行っただけなのですが、この手術の希少性を、私の会員の口外の先生に指摘され、急遽1か月半で書き上げました。1症例だけのCase
Reportですので、多分Rejectされるだろうと思っていましたが、予想に反して、なんと一発で査読を通過しました。運が良かったです。
下記がそのCase Reportです。PubMedでもGoogle Scholarでもすぐに出てきます。その中でFull text linksをクリックすると、全文が閲覧できます。もちろん無料です。
Hotta Y, Ito K, Komatsu S, Saito T, Teramoto Y, Hotta H.
A Case of Simultaneous Sinus Augmentation and Oroantral Fistula Closure
for Implant Preparation.
J Oral Implantol. 2024 Dec 1;50(6):589-594.
doi: 10.1563/aaid-joi-D-24-00116. PMID: 39360465.
上記ボタンクリックで直接閲覧できます。
日々の診療の中で、たまには幸運に恵まれることもあります。また、この論文作成にあたり、いろいろご助言をいただいた先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
堀田康記